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HyperFM放送

 

●最新の放送型マルチメディア・ツール

HyperFMでは、FM放送において音声放送と同時にハイパーテキ スト形式の番組(HyperFM番組)と「見えるラジオ」番組を混在して 放送します。つまり、HyperFMは、FM波によって、音声・文字・片方向 ホームページを同時に放送するマルチメディア・ツールであり、世界 初の最新技術です。HyperFM番組はパソコン上で専用ブラウザを用 いて利用し、見えるラジオ番組は既存の見えるラジオで受信できま す。HyperFMを導入することによって、一日46MB のHyperFM番組と 12MBの見えるラジオ番組を放送することができ、人々にさまざまな 情報サービスを提供します。

●震災地区産業復興プロジェクトとして提案
阪神淡路大震災
(1995年1月17日)

HyperFMは平野浩太郎博士、王昌正博士 らによって提案され、国家プロジェクトであ る震災地区産業高度化システム開発事 業の一つとして、ミヨシ電子、日立製作 所、研究支援センターなどが参加した開 発実証協議会によって実現されたもので す。実証実験には、日本無線株式会社、 古河電気工業株式会社、関西電力株式 会社、沖電気工業株式会社、日本電気株 式会社、富士通テン株式会社、株式会社 ジュピター、第一電子株式会社など多くの 企業よりご協力をいただきました。また、 読売新聞社、TBSなど多くの企業・団体・ 個人には実証用コンテンツを提供いただ きました。さらに、HyperFMの事業化に関しては日本エフエムデータ 放送株式会社などが参加しました。  近年の情報通信分野の発展はインターネット,携帯電話等に見ら れるように日常生活の各方面に浸透してきました。このようなとき に,阪神淡路地区に住む我々にとって忘れられない平成7年1月17 日の大震災が発生しました。その後震災復興に役立つことを目的と した国のプロジェクトの1つとして,我々が提案したFM電波を利用して マルチメディア情報を放送するシステムの開発が取り上げられまし た。この放送システムでは,通常のFMラジオ放送と同じく音声を放送 すると同時に,インターネットのホームページのようなマルチメディア データを放送できます。これは災害発生時に役立つと思われます。 

―平野 浩太郎博士

●新しい情報インフラとしてその技術が確立

HyperFMは、災害時において有線系が被害を受けても、無線系で 緊急情報の伝達に対応でき、災害に強い街づくりに貢献できま す。FMラジオの場合、放送しているときに聞き逃すと、再度繰返し聞 くことができないが、HyperFMでは、放送番組をパソコンに蓄積して いるために、利用者は自分の都合に応じていつでも見ることができ ます。HyperFMによって、インターネット上の情報を、特定地域全体 へ放送し、新しいビジネス展開の可能性があります。また、放送とイ ンターネットの有機的結合による新たな情報インフラ基盤を生み出 し、新しい流通産業が生まれる可能性があります。  日本では、テレビ波の隙間を利用したデータ放送サービスを1997 年秋より開始しました。FM波におけるHyperFMは世界初の試みであ り、国際会議などでも注目されました。HyperFMによる情報サービス は、ニュース、天気予報、スポーツ、ビジネス情報、公共情報、緊急 情報などが挙げられます。HyperFM放送では、音声をラジオで聞くこ とができ、片方向ホームページのようなHyperFM番組がパソコン上 でいつでも利用でき、さらに文字情報が見えるラジオで見ることがで きます。約2年間の開発実証によってHyperFMは新しい情報インフラ としてその技術が確立されました。     

―王 昌正博士

●新しい情報サービスを提供します
番組の例
ニュース
(朝・昼・夜・速報)
天気予報
ビジネスと経済
企業紹介、求人求職
製品情報、電子チラシ
交通情報、災害情報
行政、公共施設案内
学校案内
音楽、映画、芸能情報

放送地域を限定したHyperFMならば、各利 用者にとってきめこまかい有益な情報を提 供できます。地域に密着した情報はインタ ーネット上でも流れていますが、それを利用 するには、大変な手間と通信費がかかりま す。HyperFMなら、受信した番組をクリック するだけで、その情報を利用することができ るのです。また、音声放送と連動させた形 でのコンテンツの提供によって、新しいサー ビスを行えます。それも従来の文字多重放 送よりも、多彩で多くの情報を利用者に提 供することができます。このように、多くの 可能性を秘めたHyperFMの特徴を生かし、利用者が求めるニーズに 適応したコンテンツを提供することが、HyperFMの成功につながる鍵 となるでしょう。

―番組制作担当 澤 友規

●大容量のデータを伝送できます

FM多重放送は、「いつでも」「どこでも」「瞬時に」「最新の」「欲しい 情報」を得たいという利用者のニーズに応えるものです。しかし、 現在のFM多重放送と言えば、ごく一部を除き、文字のみの放送に留 まっているのが実状です。HyperFMは、インターネットのマルチメディ ア性と、FM多重放送の最新同報性を融合したマルチメディア型放送 システムといえます。特長は、音声の他、外観、風景や地図など文 字で表現できない情報を提供でき、さらに受信したデータからインタ ーネットに直接リンクできることです。日立製作所では、放送制御シ ステムおよび受信システムを担当致しました。 DARC方式では、1つ のデータは18KBで送出する制約があるため、JPEGなどの大容量デ ータを送ることができないという問題がありました。そこで、1つのデ ータを複数のブロックに分割して送出し、受信側で復元する方式を開 発し、HyperFMの実現に寄与しました。

―日立製作所 武藤 淳

●簡単に番組を見ることができます

HyperFMは、従来の見えるラジオ等に比べるとはるかに大きな情 報を放送と言うメデイアを通して送ることができることが実証された ことから、パソコンの普及に連れて情報に対する需要が増々高まる 中、今回の開発がこれらの需要を満たすための起爆剤となることを 期待します。今回の実験では、限定された地域での放送でしたが、 コミュニテイFMあるいは県域FMで放送できれば、画像を含めたすば らしいサービスが期待できると確信いたしております。今後、身近で 役に立つコンテンツを安価に供給する体制作りが大切であり、その ための支援ソフトウエアの開発を継続していく必要があります。また 受信機についは、利用者にとって身近なものになるよう仕上げる努 力を続ける計画をしております。

―ミヨシ電子 河野 実則


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